中古車を輸出するのには日本からは海路しかありませんが、その際大きく2つの選択肢があります。
今回はRO-RO船とコンテナ船のメリット、デメリットなどを実体験を交えて比較してみました。
RO-RO船
コンテナ船
Roll-on Roll-offからきてる呼び名で車両を作業員が自走で船に載せ、また目的港で自走で降ろします。
中古車を1台ずつ目的地に輸出できるので便利です。
大きなくくりではカーフェリーなんかもRO-RO船に入るようです。
自動車専用船は内部は立体駐車場のような構造になっており、大型船では6,000台を超える収納力があるそうです。
自動車船の運賃は大体たてX横X高さの大きさによって決まりますが、一定以上の高さになると運賃が高額になり、それはデッキの高さ内に収まらないから空間をたくさん占める高さのある階にしか載せれないからです。
神戸ヤードに着岸したRO-RO船 |
日本ではあり得ませんが、海外では港に到着して車両を船から下すときに作業員が売れそうなパーツをもぎとっていく人がいるみたいです。
うちでも2回被害にあいました。
1回目
車:ランドクルーザープラド
取られたもの:ドライビングシフトノブ
これです |
そんなん取りますかー💢💢💢
車が到着してからバイヤーからドライブシフトノブがない!ってクレームきて
あーちゃん❓❓❓
こっち出したときにはちゃんとついてた❕❕❕て出港前の写真を送ったらバイヤーは文句いいながらも現地でなんとか調達したとのこと。
2回目
車:スバルのアウトランダー
取られたもの:ヘッドライトウォッシャーノズルカバー。
”何それ???”て思わずバイヤーに聞いてしまった。
フロントライトを洗浄するノズルのカバーらしいけど、思わず日本人はそんなもの取っても何の役にも立たないと答えてしまった😆
今回も出向前の神戸ヤードでの写真を送って”ちゃんとついてた”て主張したら大事には至らなかったけど。
せっかく船代と高額な関税支払って輸入した車が到着してパーツが欠けてたらがっかりでしょうね。。。ほんとひどいことするなー💣💣
パーツは海外では貴重で高額で売れるのでこういうことはあとを絶たないようで。。。
話が脱線しましたが、RO-RO船では作業員が運転して積載、荷下しするのでインナーカーゴ(車内に荷物の積込み)は原則禁止されています。
コンテナに荷物(中古車など)を積んでいく場合。
利点:①複数台載せれるのでコストが安くつきます。
ただし、中古車の場合は他社との混載はできないのでまとまった数量の中古車やパーツ、タイヤ等を積載しなければ割安になりません。
中古車だけを積載する場合ワイヤーワークで車を積み込むのが重労働でコストもばかになりませんが、車の大きさによって5-6台40フィートのコンテナに積めます。
上段のワイヤーワーク |
重労働ですね |
6台バンニング完成 |
利点②色々なものを混載できる。
コンテナの場合はインボイスに記載しなければなりませんが、RO-RO船と違って色々なものを積めます。
利点③盗難のリスクが減る。
積載した場所でコンテナをシーリングするので荷主の元に着くまでコンテナを開封できませんので高級車を送る時などはコストが高くても1台でもコンテナに入れて輸出する場合もあります。
以上、中古車の場合のRO-RO船、コンテナ船の用途別をご紹介しましたが、RO-RO船が寄港していない地域には選択肢はなくコンテナでしか輸送できないので数量がまとまらないとなかなか輸出は実現しにくいです。
それとコロナ禍の輸送状況なのですが、RO-RO船は減便があったり、中国からの数量の多い新車優先だったりで日本からの船腹予約が非常にとれにくくなっており、ひどいときは積載まで2~3か月待ちの状況になっています。しかも船代もどんどんとあがっていっており、いろんな意味で非常に難しい状況です。
コンテナはコンテナの世界的不足が生じているようで、こちらもコンテナ代の値上げ、海上運賃の値上げのダブルパンチです。
早くコロナが終息してふつうの状態に戻ってほしいものです。
以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
See you🙋
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